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「⼤切なのは、夢に 向かって努⼒すること」

寝たきり状態から、富士山を歩くまでに。

「入居当時のことを思うと、ここまで持ちなおされたと驚きとうれしさがあります。自分の夢に向かって努力することが、非常に身体に良いことを改めて知りました」

こう振り返るのは、アライブ世田谷中町の介護スタッフ、須加尾真奈美さん。アライブ世田谷中町では、スタッフ一丸となって「富士山に登りたい」というご入居者の夢を叶えました。

Y様が入居されたのは2020年のこと。当時86歳だったY様は「全介助」で、日常生活のすべてにおいてスタッフの介助が必要でした。食事のときもご自身でスプーンを持つことさえできません。認知機能も低下していて、意志の疎通も難しい状態でした。

それでも日々の会話を積み重ねていくうち、Y様が「富士山に登りたい」というご希望をお持ちだということが分かりました。亡くなった奥様が「いつか一緒に富士山に登りましょうね」とY様におっしゃっていたのです。アライブ世田谷中町を選ばれたのも、富士山が見えるからでした。

Y様のご希望を知った須加尾さん達は「富士山に登る」という長期目標を立てます。名付けて「フジ・フジ・マウンテン・チョウ・テッペン!」。プロジェクトはアライブ世田谷中町のスタッフ全員に共有されました。

「本当の望みを叶えたい。私たちは常にそのように考えています。そして、それに向かってチームとしてみんなで動いていく。直接の担当者じゃなくても、スタッフみんながY様について気づいたことを教えてくれるんです」

根気よく続けたリハビリ

Y様のリハビリは、ベッドをリクライニングするところから始まりました。次は座ることの練習。前立腺肥大、高血圧症、慢性便秘、糖質異常症などの既往歴があったため、主治医の先生や看護スタッフ、機能訓練指導員(作業療法士)などと連携し、お身体の状態を見ながら慎重に進めていきました。

大変だったのが杖を使った歩行訓練です。バスケットボール経験者のY様はスタイルが良く、小柄な女性のスタッフ一人では支えきれません。また、富士山登山の際には「ほうとうが食べたい」というY様の希望を叶えるために箸を使う練習も始めましたが、こちらも苦労の連続でした。

「思いどおりに手が動かないときは、Y様もイライラして『スプーンをください』とおっしゃることもありましたが、『あと2、3口だけお箸でがんばりましょう』と練習を続けました。ただ、大切なのは無理をしないこと。無理そうだと感じたら『今日はスプーンで食べましょうね』とお声がけしながらスプーンをお渡ししていました」

弱音をはかず、いつも前向きなY様とスタッフの日々の努力の結果、リハビリは順調に進みました。車いすの自操はもちろん、数メートルであれば杖を使った歩行もできるようになり、ご家族とも相談の上、富士山に向かう具体的な計画を立てていくことに。

ついに富士山へ!

ご入居から約9か月後、ついに富士山へ向かう日がやってきました。出発するときに撮ったスタッフとの集合写真は、亡くなった奥様のお写真と一緒。Y様とスタッフ3人が車に乗り込み、いよいよ出発です。

長距離のドライブは心配もありましたが、Y様は車中でずっと楽しそうにされていました。当初は河口湖で富士山を背景に写真を撮るという計画でしたが、念願のほうとうを召し上がっている最中、「富士山に行きたい」というY様の強い思いにふれたスタッフは富士山五合目まで行こうと決断。さらに車を走らせて、標高2,300メートルの富士山五合目に到着しました。

「本当にうれしそうにされていましたね。私たちも入居した当時のY様のことを思い出して、涙が出そうになるほどうれしかったです」

富士山五合目では男性スタッフの付き添いのもと、杖を使った歩行にもチャレンジ。しっかり歩いた後、記念撮影をしました。帰りの車中、Y様は「念願の富士山に来られて本当にうれしい。みなさんのおかげです」とスタッフに感謝の言葉を述べられました。

「富士山に登る」という目標を達成したY様。でも、これがゴールではありません。今は次の目標である「息子さんに感謝の気持ちをこめて手紙を書く」ため、指先の訓練をしています。

「新しい目標が次々に出てくるんです。『浅草へ行って天丼を食べたい』とおっしゃっていますし、いつか飛行機に乗って奥様との思い出の地をめぐってみたいともおっしゃっていました」

体力だけでなく、認知機能も驚くほど回復したY様。生きる意欲と気力がどんどん湧いてきているようです。

「夢を叶えることって、本当に良いことなんだと実感しました。そのためにはご入居者がどんな風に生きてきたかを知り、どんな望みをお持ちになっているかを知ることが大切だと思います」

アライブのご入居者は、このようにそれぞれの夢と目標を持っています。スタッフはご入居者の夢が叶うことが何よりの喜びと感じ、手と手を取り合い、ともに前向きに日々を過ごしています。

取材・文:大山くまお

※インタビュー内容やご年齢などは、取材当時のものです。

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