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ご家族の声

ひとりの人間として母を守ってあげたいと思いました

#ご家族の声

「親子でもすべてがわかりあえるわけではない。」

「同じ考えを持っているわけではないと理解したとき、母との関係が大きく変わりました。ひとりの人間として母を守ってあげなければいけないと思うようになったのです」

そう振り返る長谷川様。現在87歳の長谷川様のお母様が、入居されたのは2014年8月のこと。かつては大手製薬会社に女性初の薬剤師として採用されて活躍し、結婚・出産後は理科の教師として定年まで教壇に立っていたお母様は、とても厳しい方だったそうです。

「母は教師だったこともあり、言葉が強いのです。感情の起伏も激しくて、私は黙って時間が過ぎ去るのを待つような子どもでした。」

お父様が亡くなられてからご実家で10年以上ひとり暮らしをされていたお母様は、海外旅行に出かけたり、社交ダンスを楽しんだりとアクティブに過ごしていましたが、80歳をすぎた頃から認知症による行動・心理症状※が出はじめるように。長谷川様はヘルパーの方やケアワーカーの方たちと協力しつつ、お母様の自宅を訪ねて様子をうかがっていましたが、あるとき、お母様がたてつづけにトラブルに巻き込まれていることに気づきます。

※認知症による徘徊、暴力、介護拒否、妄想、抑うつなどの症状。

「症状の波がまだらになっているのを狙われたのか、証券会社や生命保険会社が何度も家にやってきて高額な契約を結ばされたり、オレオレ詐欺に引っかかりそうになったこともありました」

お母様のひとり暮らしは危ないと考えるようになった長谷川様ですが、認知症の自覚がなかったお母様はご自身の過失を認めることができずに強く反発。親子は何度も衝突を繰り返しました。

「そんなことが2年以上続いたある日、ついに我慢の限界を超えてしまったんです」

お母様の財産を守ろうとした長谷川様でしたが、そのことがわからないお母様から心ない言葉を浴びせられてしまいました。子どもの頃からほとんど怒りを露わにすることのなかった長谷川様でしたが、このときばかりはお母様の前で涙を流しながら感情を爆発させたそうです。

「『私も好きでこんなことやってるんじゃない!』と泣いてしまいました。ところが、母は『申し訳なかった』と言ってくれるかと思ったら、『おお、怖』のひと言だけ。このとき、ストンと理解しました。『ああ、親子といっても同じ人間じゃない。わかってくれて当然ではないんだ。違う人間なんだな』と」

このとき、長谷川様とお母様の関係に転機がやってきます。長谷川様がお母様を、あらためて“自分の母親”としてではなく“ひとりの人間”として見ることができるようになったのです。そこにあったのは、一生懸命生きてきた一人の女性の姿でした。

「いろいろありましたし、母はけっして理想的な母親ではなかったかもしれない。でも、母だって大変な人生を歩んできました。私はそれを尊重したいと思ったんです。そう思うと、それまで胸に抱えていた愛憎がスッとなくなっていきました。母が認知症になった今、私が“保護者”にならなければいけないと思いました。すると、腹が立つことがなくなったんです」

スタッフのみなさんが母に合わせてくれた

そんな折、長谷川様は自宅にポスティングされていたチラシに目が留まります。チラシは1部屋空いたことと食事付きの見学会の開催を知らせるもので、それまでアライブのことを知らなかった長谷川様は「本当にグッドタイミングでした」と振り返ります。

「数年ぶりに1部屋が空いたなんて、本当に幸運だったと思います。すぐに見学会の予約をして、渋る母を連れ出しました」

長谷川様に連れられて見学会にやってきたお母様は、実際に施設を見て気に入り、そのまま泊まっていきました。その後、1週間の体験入居を経て、入居に至ります。

「母が入居できて、やっと安心できました。思ったとおりのホームでしたし、自宅とホームを行き来できる場所にあるのも決め手になりました。スタッフさんもいい方ばかり。正直な話、入居してからの7年間、一度も嫌な思いをしたことがないんです」

当初は入居に抵抗感があったお母様。アライブのスタッフに厳しく接することもあったようです。

「最初の頃は、スタッフのみなさんにも“先生”として振る舞ってしまっていました。お世話していただいても、上から目線で『嫌だ』と言ってしまうこともあったので、『大丈夫かな?』と心配していましたが、スタッフのみなさんが母を受け止めてくれて、母に合わせていただいたのが良かったですね」

長谷川様によると、お母様は男性に甘いとのこと。「そのあたりは上手くやっていただいています。母が機嫌を損ないそうになると男性職員のみなさんが来てくれるんです」と笑う長谷川様。

長谷川様も週に1回ほどアライブを訪れるたびに職員とコミュニケーションをとったり、毎月ホームから状況報告のレターをいただくことで、お母様の様子やアライブのきめ細かな対応を知ることができました。

「大規模すぎなくて、アットホームな規模ですし、ギスギスしたところのない、明るい雰囲気なのがすごく良かったです」と長谷川様。お母様はアライブでの生活にだんだん慣れていき、自宅も残してありましたが、いつしかアライブがお母様にとって本当の家のようになっていきました。

アライブでの忘れられない経験

長谷川様には、忘れられない経験があるそうです。
「入居後、母が転んでしまって、圧迫骨折でこの近くの病院(吉祥寺南病院)に入院することになりました。そのとき、当時のホーム長さんが、お仕事の帰りにお見舞いに来ていただいていたんです。私が仕事帰りに病院によると、ホーム長さんが母の手をとってお話をしているんですよ。2週間ぐらいの入院期間、ほぼ毎日です。病室の外から見ていて、涙がこぼれました。本当に感謝しています」

当時30代だった男性のホーム長は、現在アライブの本社に勤務しています。異動の際、長谷川様は小さな感謝状をお送りしたそうです。

「こうして善意をもって母のお世話をしていただけるのも、小規模なホームの良さなんでしょうね。母も『よくしてもらっている』と口にしますし、私も『幸せだね』と伝えています。ホームはきれいですし、あたたかいごはんが出てくるし、きれいなお花も咲いている。入居者の自由度が高いのもいいですね。美容師さんがやってきて、みなさん思い思いの髪型をされているのも素敵です。コロナ禍の前は“夏祭り”や“クリスマス会”もありました。このような“愛のある刺激”が人間には必要だと思います」

ひとりで生きている人と愛情に囲まれている人は“顔つき”が違うと話す長谷川様。お母様の表情も、ひとり暮らしをしているときと現在と比べると、とても穏やかになったといいます。

「子どもと一緒に来ることもありますが、『よかったね、おばあちゃん』と言いますよ。穏やかな表情になるか、険しい表情になるかは、環境が大きいと思います。アライブは“安全地帯”のようなもの。衣食住が安定していて、人間関係も安定しています。母にとってベストな選択ができたと思っています」

微笑み合い、寄り添う長谷川様とお母様の姿を見ていると、かつて激しく衝突しあっていた時期があったとは、とても思えません。幸せで穏やかな時間が流れていました。

「母には楽しく、自由に過ごしてほしいと思っていました。アライブに入居できて、本当に良かったです」

取材・文:大山くまお

※インタビュー内容やご年齢などは、取材当時のものです。

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