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【食のこだわり】アライブ浜田山お茶物語

「ふう、美味しい」と思わず出るお茶。

アライブ浜田山のご入居者、ご家族、ご来館者の方々が口をそろえて「お茶が美味しいですね」とおっしゃってくださいます。

ホームで旅立たれた方のご家族様「もう、ここに来ることもなくなるのね。このお茶も飲めなくなるわね」と寂しそうにおっしゃいます。(ご近所なのでその後もお茶を飲みにお立ち寄りくださいとお願いしています)

ご入居者は、初めてご来館される親族や友人に「ここのお茶は美味しいわよ」とおっしゃってくださるので、スタッフの緊張感はいやがおうにも高くなります。

ご見学された方は、わざわざフロントに立ち寄り「美味しいお茶をありがとう」とおっしゃってくださいました。

高いお茶ではありません。特別な手間もかけていません。ただ、美味しいお茶であってほしいと願いを込めて一煎一煎入れさせていただいております。

 

遡ること6年前、当時お出ししていたお茶は、特別に美味しいわけではありませんでした。むしろ美味しくない、ただ色が付いた温かい飲み物にすぎないこともありました。

その現実に、「これでは申し訳ない。美味しいお茶をお出ししたい!」と、密かに接遇委員会が動き出しました。

ご存じのとおり、美味しいお茶を淹れるには、湯冷ましによる適温のお湯でじっくりと茶葉を蒸らして旨味を引き出す必要があります。ところが、現場はご入居者への対応に追われることもしばしばです。接遇委員が正面切って「美味しいお茶を出しましょう」と言っても「気持ちはあるけど、蒸らしたりする時間がない」と言われてしまいます。

さらにもう1つの壁は、自宅で、急須を使ってお茶を入れる習慣をもたないスタッフが増えており本当の「お茶」の味を知らない(ペットボトルの味しか知らない)という現実でした。

 

そこで接遇委員会では、まずスタッフ全員に美味しいお茶の味を知ってもらうこと。その上で「いつでも、だれでも、簡単に」美味しいお茶を入れられるようになることを目指しました。

まずは、茶葉の研究。静岡、狭山、宇治、知覧・・さらに煎茶、深蒸しによっても味が異なります。時間がない現場、電気ポットのお湯。と多くの制限がある中で、旨味・渋み・色が整ったお茶にするにはどうするかを、試飲を重ねていきました。時にはご入居者に2種類のお茶をお出ししてどちらがお好きか聞いて回りました。茶葉が決まりさらにお一人用でも6人用でも同じように茶葉が浸るサイズの急須も探しました。

お茶と道具の準備が整ったら、生活相談員、接遇委員会によるお茶の淹れ方勉強会。介護スタッフ、看護スタッフ、その他ホームの全スタッフが、きちんとお茶を淹れて自分たちで試飲会を行い、ご入居者にお出しするお茶の「味の基準」を共有したのです。

あの接遇委員会の活動から6年。今ではご入居者もスタッフも「ふう、美味しい」とほっこりしながらお茶を一緒にいただく姿がすっかりと定着いたしました。「美味しいお茶が入りました!」とお部屋のご入居者に声をかけている姿も当たり前の風景になっています。

接遇委員会は、今でもお茶の淹れ方勉強会を行います。毎日何十杯もお茶を淹れていると、時に手を抜いてしまい、美味しくないお茶を出してしまうことがあるからです。

余談ではありますが、接遇委員会はその後、コーヒー、紅茶にも着手。淹れ方によって全く味が変わることを実感した次第です。

ご近所にお越しの際には是非お茶を飲みにお立ち寄りください。