2025年11月19日
アライブかながわのホーム長の佐藤です。
暦の上では秋を迎えましたが、まだまだ夏の名残を感じる日が続いています。暑さによる疲れも残りやすい時期ですので、皆さまどうかご自愛ください。私自身も「早く過ごしやすい季節になってほしい」と願う日々です。
昨年、WHOから発表された統計によれば、日本の男女平均寿命は84.5歳と、世界一の長寿国であり続けています。アライブかながわにも、100歳を超えたご入居者が二人いらっしゃいます。お二人とも日々のお食事をしっかりと召し上がり、笑顔で穏やかに過ごされているご様子は、まさに私たちにとっての励みであり、人生100年時代を生き抜く力強さを間近で感じさせてくださいます。
一方で、平均寿命と「健康寿命」の間には約10年の差があるとも言われています。その10年は、ご本人にとってもご家族にとっても大きな意味を持ちます。ご自宅での暮らしを続けられる方もいれば、ご家族や介護サービスに支えられながら日々を送られる方、施設で安心を得ながら生活される方もいらっしゃいます。どのような形であっても、「その方らしさ」を失わずに過ごせることが何より大切だと私は思っています。
アライブが大切にしているのは、そんな「その方らしい時間」を1日でも長く守り続けるための自立支援ケアです。十分な水分を摂って脳の覚醒を高めること、栄養の整った食事で身体を支えること、できる限りトイレでの排泄を続けていただくこと、日常の中に運動やリハビリを取り入れて体力を維持すること、日中活動的に過ごし夜に深い睡眠をとっていただくこと、そして薬を必要以上に増やさず副作用を防ぐこと。こうした積み重ねが、ご入居者の「今日を生きる力」につながります。
老いは誰にでも訪れる自然な過程です。しかし、その過程を「制限の時間」として過ごすのではなく、「まだできることを広げていく時間」として重ねていただきたい――その願いを胸に、私たちは日々ケアを行っています。ご入居者の小さな変化に寄り添いながら、昨日より今日が少しでも軽やかに、そして今日より明日がもっと楽しみになるように。
人生100年時代だからこそ、残された時間をどう生きるかが大切になります。私たちはこれからも、ご入居者お一人おひとりが「ここで過ごしてよかった」と心から思える日々を支え、1日でも長く、人生を楽しんでいただけるように努めてまいります。




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