2026年1月16日
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
アライブ目白 ホーム長の柳町です。
老人ホームでの日々には、
大きな出来事ではないけれど、心に残る静かな喜びが、確かに息づいています。
今日は、そんな日常の一コマをご紹介させてください。
当ホームではかつて、A様とC様のお二人が、一つの花瓶にお花を活ける時間を大切にされていました。
A様は進行性のご病気により、腕を上げることができません。
ご自身で花を持つことは難しいものの、
配置や向き、全体のバランスに対する助言は非常に的確で、
その一言があるかどうかで、出来栄えが大きく変わるほどでした。
一方のC様は、お花が大好きで、
ご自身の感性のままに活けることを楽しまれる方です。
そこにA様の言葉が加わることで、
「一緒につくる時間」そのものが、より豊かなものとなっていました。
お二人は約二年半にわたり、
互いの力を生かしながら、穏やかな時間を重ねてこられました。
しかし今年に入り、その大切なひとときは、自然と途絶えていきました。
A様は病状の進行により、できないことが増え、次第に億劫さが目立つようになられました。
C様もご病気が見つかり、入院や手術が続き、しばらくはお花に向き合う余裕のない日々を過ごされていました。
それでも十一月頃、C様が少しずつお元気を取り戻され、
スタッフが声をかけると、
お二人とも静かにうなずかれ、久しぶりにあの時間が戻ってきました。
花瓶を前に並び、
C様が花を手に取り、
A様が静かに言葉を添える。
それは一見、何気ない日常の一場面かもしれません。
けれど私たちには、「戻ってきた、大切な時間」として映りました。
アライブ目白が大切にしている自立支援とは、
「何でもご自身でしていただくこと」ではありません。
たとえ身体の機能が変化しても、
これまで大切にされてきた役割や関わり、
「自分はまだ、こんなにもできることがある」という実感を、
その方に合った形で支え続けることだと考えています。
A様にとっての“できる”は、
手を動かすことではなく、培ってこられた感性で助言をすること。
C様にとっての“できる”は、
花に触れ、自分の世界を表現すること。
その二つが重なったとき、
お二人らしい時間が、再び息を吹き返しました。
そこに寄り添ったのは、日々関わるスタッフです。
「もう一度やってみませんか」と声をかけ、無理のない形を一緒に考え、そっと背中を押す。
特別なことではありません。
けれど、これまでの暮らしや歩みを知っているからこそ、その一言が自然に生まれます。
私たちが目指しているのは、
暮らす方の歩幅に、静かに寄り添えるホームであること。
急がせることも、諦めさせることもなく、
「まだできること」に光を当て続ける。
その積み重ねこそが、その方らしい暮らしを支えると信じています。
花を活け終えたあと、
お二人の表情には、言葉にしなくても伝わる満足感がありました。
その空気が、すべてを物語っていました。
私たち老人ホームの価値は、
こうした何気ない一瞬の中にこそ宿るものだと感じています。
できなくなったことではなく、
今、できていることに目を向けること。
そして、それを一緒に喜べる関係があること。
アライブ目白はこれからも、
ご入居者お一人おひとりの「できる」を大切にしながら、
これまでの暮らしや想いに寄り添い、
日々の時間を丁寧に紡いでまいります。
ご入居をご検討されている皆さまには、
ぜひ一度、ホームの空気を感じにお越しいただければ幸いです。
こうした何気ない日常の中に、
私たちの大切にしている姿勢が息づいています。
皆さまのお越しを、心よりお待ち申し上げております。




資料請求・お問い合わせ

