2025年9月9日
厳しい暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。アライブ武蔵野御殿山ホーム長の和田です。
今年度の当ホームのスローガンは『ご入居者、ご家族の希望を叶えられるホームでありたい』です。今回は、そのスローガンを体現できた嬉しいエピソードをご紹介します。
2階にお住まいのH様は、普段から周囲に笑顔を絶やさず、他のご入居者や職員とも分け隔てなく接してくださる方です。ある日、ソファに座って談笑されている際、テレビで花火を見た話をされました。その様子を耳にした職員が「花火をやりたいとおっしゃっています。企画してもいいでしょうか」と相談してくれました。私はすぐに「ぜひやろう」と返答。職員たちも「私もやりたい」「〇〇様と一緒だともっと楽しい」と次々に意見が集まりました。
当日、H様には直前まで内緒にしておき、外が暗くなった頃にご案内しました。「何が始まるの?楽しいこと?」と笑顔で問いかけるH様に、職員から「今日は花火をやりますよ」とお伝えすると、「えっ、本当?嬉しい!」と満面の笑みがこぼれました。手持ち花火をお渡しすると、H様は光の輪を描くようにゆっくりと回しながら、「いいね~、楽しいね~、30年ぶりだよ」と童心に返ったかのように楽しんでいらっしゃいました。その様子を見守る職員も自然と笑顔になり、その場全体が温かい空気に包まれました。
これまで武蔵野御殿山では、ホーム内で花火を実施することはありませんでした。しかし、H様の希望を職員が丁寧に汲み取り、みんなで協力して叶えたことは、私たちにとって大きな財産であり、成長の機会でもありました。
ご入居者の「やりたい」という声を大切にし、それを実現できる環境をつくることが、私たちの使命です。今後も、日々の暮らしの中で生まれる小さな希望を一つずつ叶え、ご入居者やご家族の笑顔につなげていきたいと思います。
次回も、希望を叶えた素敵なエピソードをお届けいたしますので、ぜひお楽しみください。
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