2025年11月19日
皆様、こんにちは。
朝夕はようやく少しずつ秋の気配を感じるようになってまいりましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
今回は、御殿山ホームでの小さなエピソードを通して「環境を変えることの大切さ」についてお伝えしたいと思います。
ある日の午後、リビングで温かいココアを飲み終えた男性のご入居者が、そっと席を立たれました。介護職員が「どちらへ行かれますか?」と優しく声をかけると、「ちょっと外に出てみようと思ってね」と微笑まれ、エントランスへと向かわれました。その日は日差しもやわらかく、空気も心地よい日。職員が「中庭に行きましょうか」とお誘いすると、「嬉しいね、ありがとう」と笑顔で応えてくださいました。
パラソルのある中庭にご案内すると、ご入居者は空を見上げながら「おぉ、暖かい、気持ちいいね」と穏やかな笑みを浮かべられました。
木々を眺め、職員と談笑される姿は、普段のリビングでの時間とはまた違う輝きに満ちており、そのひとときがとても印象的でした。
やがて昼食の時間となり、職員がお部屋にお戻りいただこうと声をかけかけましたが、「もう少しここにいたいお気持ちなのでは」と感じ、「こちらで召し上がりますか?」と提案いたしました。
すると「本当に?僕もそうしたいと思っていたんだ。気持ちが伝わったみたいで嬉しいよ」と、満面の笑顔を見せてくださいました。
その日のお食事は、いつも以上に進み、水分もしっかりと摂られており、環境が人の心と体に与える影響の大きさを改めて実感いたしました。
ご入居者様のお気持ちに耳を傾け、小さな希望を一つひとつ叶えていくこと。それがやがて、その方の「真の望み」を見つけ、形にしていく大切なプロセスなのだと考えております。
「ここで過ごす毎日が、自分らしい」と思っていただけるように。私たちはこれからも、ご入居者様の想いを丁寧に汲み取り、環境を整え、心豊かな時間を共に紡いでまいります。
次回は、ご入居者様の生活の場である居室やダイニングの環境整備についてお伝えいたします。どうぞご期待ください。




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