2025年11月19日
アライブ武蔵野御殿山のホーム長、和田恵典です。
季節は秋へと移り変わり、朝夕にはようやく涼しさを感じるようになってきました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
今回は、私たちが大切にしている「環境整備」についてお話しさせていただきます。
ご入居者にとって居室は“生活の場”そのものです。そこが快適で安心できる場所であることは、心身の安定に直結します。
そこで当ホームでは「環境整備プロジェクト」を立ち上げ、日々のケアに加え、ご入居者の視点に立った居室環境づくりを職員全員で取り組んでいます。
あるご入居者の例をご紹介します。
普段はシルバーカーを使って歩行され、比較的安定している方でしたが、居室内には掴まる場所がなく、不安を抱えておられました。
ある日、職員がさりげなく様子を見に伺うと、ちょうどバランスを崩しかけている場面に遭遇しました。すぐに駆け寄り、状況を伺うと「夜は何も掴まるところがなくて、やっぱり心細いのよ」とお話しくださいました。
そこで多職種で話し合い、動線上に椅子を配置する工夫を行いました。
数日後、ご様子を伺うと、その椅子の背もたれを支えに歩かれ「これで安心して移動できるわ。本当にありがとう。もし何もなかったら転んでしまっていたかもしれない」と感謝の言葉をいただきました。その笑顔に、私たちも胸が熱くなったことを覚えています。
環境整備は一見「当たり前のこと」のように思えますが、実際には見逃されがちな部分でもあります。
だからこそ、私たちはご入居者一人ひとりの小さな声や仕草に耳を傾け、日々の違和感を見逃さないよう努めています。快適さや安全性を整えることは、事故の予防だけでなく、「ここで暮らしてよかった」という安心感につながるのです。
アライブ武蔵野御殿山では、このように“当たり前をやり抜く”ことを大切にしています。その積み重ねが、ご入居者の「真の望みを叶える」ことへとつながっていくと信じています。
これからも、ご入居者の安心と快適を第一に考え、職員一同、心を込めた環境づくりに取り組んでまいります。




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