2025年9月9日
いつもありがとうございます。アライブ世田谷下馬のホーム長、柴田です。
下馬ホームは全62室あり、1日の中で関わるスタッフはおよそ40名にのぼります。ご入居者に安心と安寧の介護・看護をお届けするためには、ホーム内での活発な情報交換が欠かせません。そのため、私たちアライブ世田谷下馬では、全スタッフがインカムを使用し、日々の連携を図っています。
インカムで共有するのは、スケジュールやご入居者のご様子、外出やご面会の情報だけではありません。事故や急変が起きた際の即時対応にも役立ち、安全を守るための大切なツールです。ですが私が大切にしているのは、単なる「報告・連絡・相談」にとどめないことです。ご入居者の日常やスタッフの関わりを、一つの場面として“スポットライト”を当てるように発信することを心掛けています。
「○○様がリハビリに向かわれています」
「△△スタッフが○○様の歩行をサポートしています」
「○○様とご家族が中庭を散歩されています」
そんな小さな出来事も共有すると、スタッフ全員が同じ瞬間を見守ることができます。ご入居者と支えるスタッフの姿を輝かせたい――そこに自然と想いが込められます。
ある日、お誕生日を迎えられたご入居者にご家族が面会された際には、インカムを通じて館内のあちこちから「おめでとうございます!」という声が届きました。ご本人とご家族は驚きながらもとても嬉しそうな表情を浮かべ、その瞬間、ホーム全体が温かい空気に包まれました。
一方で、ご逝去されたご入居者がご出棺されるときも、インカムは静かに役割を果たします。「ただいま○○様がご出棺されます」と伝えられると、スタッフ一人ひとりが心を合わせ、最期の想いを分かち合います。住み慣れたお部屋を出られるその時から、お見送りの場面まで。そこにも確かにスポットライトが当たっています。
介護や看護の現場には、日々小さなドラマがあります。喜びの出来事も、別れの時間も、その一つひとつに光を当てること。それが、私の考える“スポットライト”です。
これからも、ご入居者とご家族、そしてスタッフ一人ひとりの姿を大切に見つめながら、日々のドラマを丁寧に紡いでいきたいと思います。
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