2025年11月19日
みなさまこんにちは。アライブ世田谷代田ホーム長の渡邉健城です。
アライブ世田谷代田は、世田谷代田駅から徒歩5分、下北沢駅から徒歩10分の閑静な住宅街に位置し、四方を緑に囲まれた環境の中で、四季の移ろいを感じながらお過ごしいただけるホームです。
アライブでは「食事」を単なる栄養補給の時間ではなく、人生を彩る大切な楽しみと考えています。ご入居者の方にとって「今日も美味しかった」「食べるのが待ち遠しい」と思える瞬間をお届けしたい。その思いから、この9月より新たな取り組みとして、ホームのお食事を『アライブアップ食』へと進化させました。これまでも見た目や味にご好評をいただいてきましたが、さらにホームと厨房が一体となり、日本一「美味しく、楽しく、そして安全な食事」を目指して挑戦を続けています。
ここでひとつ、印象深いエピソードをご紹介します。
先日100歳のお誕生日を迎えられたA様。普段は嚥下のご状態からミキサー食を召し上がっていらっしゃいました。安全のためとはいえ、スタッフの誰もが「本当は形のあるお食事を楽しんでいただきたい」と感じていました。そんな折、ご家族様から「お誕生日には、ぜひ形のある料理でお祝いをしたい」とのご相談をいただいたのです。
通常であれば、誤嚥のリスクを考え食事形態の変更は難しいものです。しかし「ご本人とご家族の望みを叶えたい」という思いから、ケアスタッフ・ナース・ケアマネジャー・ドクターが一体となり、何度も協議を重ねました。そして「ご家族と一緒の場で、主食の一品のみ」という条件付きで、刻み食の提供が許可されたのです。
当日の献立は「メバルの胡麻味噌焼き」。さらに厨房スタッフから「A様は以前、エビフライをとても喜ばれていました」と提案があり、特別にエビフライもご用意することにしました。厨房スタッフが一人ひとりの好みや笑顔を覚えている――これこそが、アライブアップ食の強みです。
迎えたお誕生日会。担当スタッフはスライドショーやバルーンアートで場を彩り、厨房はA様のためだけに熱々のエビフライを用意しました。お祝いの席で提供されたその一皿を、A様はしっかりと召し上がり、ご家族と共に満面の笑みを見せてくださいました。その姿に、スタッフも胸が熱くなりました。
それ以来、A様には少しずつ形のある果物の提供を始めています。厨房とケアスタッフが「今日はどの果物を、どの刻み加減でお出ししようか」と毎日相談しながら、ご本人に合った工夫を重ねています。
介護の現場では、安心・安全を優先するあまり、一度下げた食事形態を再び上げることは難しいのが現実です。しかし、アライブはあえてそこに挑戦します。望みを叶え、食べる喜びを取り戻していただく――その一歩が、人生をより豊かにするのだと信じているからです。
「アライブだからこそ叶えられる望みがある」。これからも私たちは、ご入居者の笑顔のために挑戦を続けてまいります。ぜひ、お食事付きの見学会で、この取り組みを体感してみてください。




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