2025年11月19日
アライブ品川大井 ホーム長の坂爪です。
私が介護の道に入った際、最初に経験したのは約1か月間の実習でした。介護技術を学び、経験を積む中で多くのことを身につけることができましたが、その一方で「違和感」として強く印象に残ったことがあります。
当時は従来型の特別養護老人ホームでの実習でした。病院の病棟のようにカーテンで仕切られた4人部屋、決められた生活リズム、面会や外出も制限されがちな環境。
特に認知症の方や介護度が高い方は、安全確保を理由に行動や居場所が制限される場面が多く見られました。職員の姿勢も人によって大きく異なり、お客様を大切にされている方もいれば、残念ながら職員都合を優先してしまう方もおり、接遇や対応に課題を感じることも少なくありませんでした。
また、実習生への指導も統一性がなく、OJT体制が整っていないことで、担当者によって内容が大きく左右されていました。中には厳しい指導に耐えきれず途中で実習を辞めてしまう仲間もいたほどです。こうした経験は、「適切な指導体制の重要性」を強く意識させるきっかけとなりました。
だからこそ、今ホーム長として大切にしているのは「その方らしく生活できる環境」を整えることです。
認知症であっても、お体が不自由であっても、できる限り自由に過ごしていただきたい。そのためにプライバシーを尊重した居室環境づくり、そしてお客様の“真の望み”を知るための丁寧なアセスメントを重視しています。
また、職員には「お客様本位」の姿勢を持ち、礼節ある対応ができるよう繰り返し研修を行っています。
さらに指導体制の充実にも力を入れ、記録の振り返りや会議を通して職員同士が共通認識を持ち、学び合える場を整えています。
実習で抱いた違和感や学びが、今のホーム運営の原点となっています。
これからも「アライブ品川大井でよかった」と感じていただけるホームづくりを、職員一同力を合わせて続けてまいります。




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