2025年11月19日
アライブ品川大井 ホーム長の坂爪です。
今回は、私が介護の仕事を志すようになったきっかけについてお話しさせていただきます。
社会福祉士の実習を終えた当時、私は介護現場の「理想と現実」の差を強く感じていました。
実習先で目にした多忙な現場に、自分が果たしてやっていけるのかという不安が生まれ、就職活動では進路を定めきれずにいました。
一般企業や社会福祉協議会、高齢者施設など、幅広く応募をしていた中で、ある一般企業の最終面接で「なぜ福祉を学んでいて当社を志望しているのか」と問われました。
そのとき、自分の心に正直に向き合い、「やはり高齢者福祉を良くしたいです。高齢者福祉の分野で働きます」と答えた瞬間、ようやく自分の中で迷いが消えました。
初心を思い出し、再び福祉の道へ。
当時は新設の特別養護老人ホームが多く、私はその中の一つにデイサービス職員として就職しました。
右も左もわからないままのスタートでしたが、「できることをやってください」と言われ、何もできなかった初日のことはいまでも鮮明に覚えています。
現場には体系的な指導体制がなく、忙しい中で質問しても十分に答えを得られないこともしばしばでした。
職員によって言うことが違うことも多く、試行錯誤の連続でしたが、休日も使って送迎ルートを確認したり、お客様の状態を自分なりに調べたりしながら、少しずつ仕事を覚えていきました。
半年後には、なんとか日々の業務を自信を持ってこなせるようになっていました。
しかし、「周囲を見返したい」という気持ちから無理を重ね、心身ともに疲弊してしまいました。
ついに上司へ退職を申し出たところ、上司は私の思いを理解した上で、「退職ではなく、特別養護老人ホームへの異動をしてみてはどうか」と提案してくださいました。
その言葉が、私のキャリアを大きく変えるきっかけとなりました。




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