2025年11月19日
アライブ代々木大山町ホーム長の井東です。
9月に入っても暑さが続きますね。今夏(6~8月)の日本の平均気温は、統計開始以来もっとも高く、「127年間で最も暑い夏」と報道されていました。
ニュースでも連日のように「熱中症や脱水に注意」と呼びかけがありましたが、私たちの現場でも水分摂取には特に気を遣っております。
水分が不足すると、体がだるい、めまいがする、といった軽い症状から、発熱や循環機能の低下、さらに重症になると幻覚が出たり命にかかわる危険さえあります。
体重50kgの方であれば、たったペットボトル1本分(500ml)の不足で不調が出ることもあり、高齢の方にとって水分摂取がどれほど大切かが分かります。
さらに、脱水は身体だけでなく心にも影響を及ぼします。認知症の方では、水分不足が原因で妄想や不安、興奮、暴言などの行動が強まることがあります。
そのような時、すぐにお薬に頼るのではなく、まず生活の中での水分や食事の摂取を見直すことがとても大切です。
私自身も、水分を意識して摂ることで劇的に状態が改善された方を何度も見てきました。
たとえば、以前担当した方は、一人暮らし中に熱中症で倒れ入院し、その後ご縁あってホームに入居されました。
入居後はスタッフが根気よくお声がけし、毎日少しずつ水分を取れるようサポートしました。すると、規則正しい生活リズムとあわせて体調が回復し、わずか2週間で「また一人暮らしができるのでは」と思えるほどに元気を取り戻されたのです。面会にいらしたご家族も、変化に本当に驚かれていました。
このような経験からも、私たちは一人ひとりの水分摂取や食事量、排便、バイタルサインをしっかり把握し、その方に合ったケアを行うことを大切にしています。
介護の技術や知識に加え、人として寄り添う力を高めることも忘れずに、日々取り組んでいます。
アライブ代々木大山町では、介護保険を利用したショートステイも承っております。
介護でお困りの際や「少し試してみたい」という場合も、どうぞお気軽にご相談ください。




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