2025年11月19日
アライブ品川大井の坂爪です。
(連載企画:私の履歴書)
時が経過し、法人自体の経営が厳しい状況となり、法人本部職員に召集され、事務長として法人経営に取り組みました。
経費削減、人員削減、時間外労働削減、主に特別養護老人ホームの経営立て直しの施策を企画、実施いたしました。
それが功を奏し、なんとか特別養護老人ホーム単体での黒字化を達成することができました。
そして、他事業を企画するチャンスをいただき、法人本部メンバーとともに訪問診療を開始いたしました。
こちらも、安定した事業運営が行え、貢献することができました。
その先で、特別養護老人ホームの移設プロジェクトにも携わり、定員増加を行うことで、経営の安定化をはかる企画と実行を行いました。
多々困難な状況はありましたが、計画は成功し、50床から130床へと増床でき、安定した経営基盤を確保することができました。
法人継続するためには、一定の安定した利益が必要であることを、その時の経験から学びました。
同時に、社会福祉事業の経営の難しさを痛感いたしました。
過剰なサービスを行えば、顧客満足度は上がるが、経営は成り立たず、また、利益を追求すれば、本来の福祉が行えない、というジレンマに立たされることが多く、収入は主に介護保険制度による介護保険収入であり、上限が決められているため、支出で管理しなければならず、どの水準が適正であるか思い悩み、模索する日々でありました。
そのような思いの中、ホームの移設に目途が立ち、自身を振り返ってみると、事業運営の経験不足と、見識の狭さを痛感し、学生時代興味があった、営利法人が行う、有料老人ホームの分野に再度興味を持ち始め、働いてみたいと思うようになりました。
今までのマネジメント経験を活かし、管理職を目指し、就職活動を行いました。
有料老人ホームで働こうと思ったのは、今までの社会福祉法人での経営よりも、民間で働く方が様々なことに挑戦できる環境があると思い、ご縁があり有料老人ホームを中心に事業運営している会社に就職し、副ホーム長としてホームに着任いたしました。
最初に着任したホームは住宅型有料老人ホームでありました。ホームの中に居宅介護支援事業所と訪問介護事業所を併設し、併設した訪問介護事業所よりヘルパーが派遣され、ケアを行う体制でありました。私は介護支援専門員の資格を有していたため、居宅介護支援事業所のケアマネージャー兼副ホーム長として約8か月働くこととなりました。
その時私が勤めた有料老人ホームは主に入居金が0円、職員配置が3:1、月額利用料が標準的な費用のホームでありました。
(続く)




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