2025年11月19日
アライブ浜田山ホーム長佐藤です。
先日、私たち浜田山では久しぶりにご入居者の個人旅行に行くことが出来ました。
コロナ禍から始まったアライブ旅行は「コロナ禍なのに旅行」と当初は、社内外と強い反発がございました。
しかし、今ではアライブ全体として旅行に行けるホームとして他には無い価値を生み出しております。
外出には制限のあるご入居者も、「またみんなで出かけたいね。」と言う声が何度も聞かれており、その想いをカタチにしたい。そんな気持ちをようやく実現できた今回の個人旅行となりました。
今回は家族、多職種が一丸となって準備を進めてようやく実現した箱根旅行です。
行先の箱根は豊かな自然と温泉地ならではの穏やかな雰囲気に包まれた人気の観光地です。移動時間や体調の心配もありましたが、トラベルドクター社の伊藤医師とも事前に何度もシミュレーションを重ねました。
お食事や車いすで過ごされる時間、温泉の入浴等、当日までの準備を入念に行いました。
旅行を決めた頃よりお食事も少なくなり、ご家族の協力もあって食事量を維持できておりました。しかし、水分補給で点滴を行うこととなり、ご入居者自身の体力も懸念事項として挙がっておりました。
そこで、ホームとして、旅行へ行くためのアライブアップ、6つの基本ケア(食事・水分・運動・排泄・減薬・睡眠)を見直しました。
日々の生活をご家族様と共有し、訪問診療医とも連携。
「どの状態で行くか、旅行先で何をするか?」をトラベルドクターと密に協議しました。
小さな目標を少しずつ乗り越えていくことで待ちに待った旅行へと繋げていきました。
旅行当日はお天気にも恵まれ、とても良い旅行となりました。
ご家族とご入居者の幸せそうなお顔や、温泉につかってほっこりしているお顔を拝見すると、かけがえのないもの思い出になったと実感できました。
帰ってくるときも、次回の旅先へ目標も決めることで日常生活の意欲も沸き立つのだと思いました。
ご家族が涙ぐまれている姿を見て、私たちは胸が熱くなりました。
あらためて感じたのは「介護のチカラ」とは単に日常生活を支援する事ではなく、「その人の人生をもう一度動かすチカラ」だということです。
歩行や食事、排泄の援助は勿論大切ですが、それらはあくまで「その方らしい時間」を取り戻すための基盤であり、その上の「楽しみ」や「挑戦」を支えることがアライブのミッションである「真の望みを叶える」ことに繋がっているのだと実感しました。
今回の旅行を通して、スタッフ同士の連携も一層深まりました。
職員一人ひとりが共通のゴールに向かう団結力。
ご入居者の事を考え、思いやる姿が自然にあふれておりました。
介護の現場には「できない理由」がたくさんあります。安全面、時間、人手等、確かにどれも大きな課題に感じますが、その中で「どうすれば出来るのか、何が障害なのか」を考え、形にしていくことが私たちアライブの使命だと感じています。
今回の旅行はその想いを改めて強くしてくれました。
介護のチカラは人を支えるだけでなく、希望をつなぐチカラです。
これからも浜田山では日常の中に「もう一度の喜び」を生み出せるように心を込めて寄り添っていきたいと思います。




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