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部屋が広くなる日

2026年5月18日 

平素よりアライブ目白の運営に、温かいご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
ホーム長の柳町です。

部屋が広くなる日があります。

家具が運び出され、
引き出しの中が空になり、
棚の上から、いつも置かれていたものがなくなる。

ベッドの脇にあった籠も、
窓辺の椅子も、
薄茶色の上着も見当たらなくなると、
その部屋は急に、
もともとの広さを思い出したようになります。

私はその感じに、
いまだに少しだけ足が止まります。

片づいた、というより、
そこに置かれていた時間まで
急に引いてしまったように見えるからです。

お別れは、
いつも大きな音を立てて訪れるわけではありません。

ご家族が来られ、
静かに荷物をまとめ、
職員がそのそばに立つ。

泣き声のある日もあれば、
不思議なくらい穏やかに、
ひとつひとつ箱に収まっていく日もあります。

眼鏡。
湯のみ。
読みかけの本。
畳まれたままの膝掛け。

どれも手に持てるものばかりです。
けれど、
持ち帰れないもののほうが、
あとに残ります。

あるお部屋の窓には、
午後になると
やわらかな光が差していました。

その方は、
よくその窓辺に椅子を寄せておられました。

何かをしているわけではありません。
本を読むでもなく、
誰かと話すでもなく、
ただ外を見ておられることが多くありました。

窓の外には、
道があり、
向かいの建物があり、
一本の木があります。

風が吹くと、
枝がゆっくり揺れます。

その方が
その木を見ておられたのかどうかは、
分かりません。

けれど午後のたびに、
椅子はだいたい同じ場所にありました。

旅立ちのあと、
部屋は少しずつ整えられていきました。

衣類が畳まれ、
写真が外され、
引き出しの中まで空になると、
窓辺だけが妙に明るく見えました。

椅子のなくなった場所に、
光だけがきちんと残っていたのです。

そのとき私は、
部屋が広くなったのだとは
どうしても思えませんでした。

その方が毎日過ごしていた午後だけが、
置いていかれたように見えたのです。

次の日も、
いつものように
その部屋の前で足をゆるめてしまうことがあります。

午後になれば、
またあの場所に椅子があるような気がしてしまう。

もう何もないと分かっているのに、
光の差し方だけが
以前と変わらないからかもしれません。

どこに椅子を寄せていたか。
どのあたりまでカーテンを開けていたか。
何も話さない午後に、
どんな静けさが流れていたか。

そういうものは、
きれいには残りません。
けれど、
きれいにも消えません。

午後になると、
片づいたあとの部屋にも、
前と変わらない光が差し込みます。

窓の外では、
あの木が今日も揺れています。

何も置かれていない場所ほど、
そこにあった暮らしが
かえってよく見えてしまう日があります。

もしよろしければ、
そうした時間が過ぎたあとにも、
なお窓辺に残るもののある
アライブ目白の暮らしに
触れていただけたらと思います。

ここでは、
旅立ちのあとに広くなった部屋もまた、
その方が過ごしていた午後を、
まだ少しだけ窓辺に残しています。

皆さまとのご縁を、心よりお待ち申し上げております。

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