2026年5月18日
皆様、こんにちは。アライブ代々木大山町ホーム長の井東です。
前回の投稿でもアライブの食事について触れましたが、今回も前半は「食事」、後半は「声掛け」についてお話ししたいと思います。
私たちは食事をする際、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を通じて食べ物を認識し、脳でそれらを統合して「美味しさ」を感じています。
なかでも視覚は特に重要で、料理の色や盛り付け、器の選び方などが食欲や満足感に大きく影響します。(一説には、五感による認識の約8割から9割を視覚が占めるとのこと)
また、調理音や咀嚼音(聴覚)、食感や温度(触覚)、香り(嗅覚)、そして甘味・塩味・酸味・苦味・旨味の五味(味覚)のすべてが合わさることで、私たちは「美味しい」と感じているのです。
先日、あるテレビ番組で「目隠しをして赤ワインと白ワインを飲み比べ、どちらが赤ワインかを当てる」という実験をやっていました。参加者の中には「いつもワインを飲んでいるから外すわけがない」と自信満々の方もいましたが、意外にも多くの方が当てられませんでした。
このことから、人間がいかに視覚に頼っているかを実感すると同時に、目に見えないことや、見た目が変わることによって、食欲や満足度が大きく左右されるのではないかと改めて感じました。
当ホームでも、ご入居者お一人おひとりの咀嚼力(噛む力)や嚥下力(飲み込む力)に合わせたお食事を提供しています。
その中には、同じ食材を使っていても、見た目が通常のお食事とは異なる「ムース食」などを召し上がっている方もいらっしゃいます。
見た目が変わるため、視覚で料理をそのまま楽しむことは難しくなります。しかし、少しでも美味しく味わっていただきたい。そんな時に重要になるのが「声掛け」です。
介護を学ぶ際、最初に教わることの一つが「声掛けの重要性」です。
介護現場における「声掛け」は、ご入居者との信頼関係を築くための大切な手段であり、適切な声掛けがあるからこそ、安心して介護を受けていただくことができます。
先日、ムース食の食事介助をしたときのことです。
その方は、お食事の席で眠っているわけではありませんが、目を閉じられていました。私はお食事を運ぶ際、「ハンバーグですよ」「ほうれん草のサラダですよ」と声掛けをしながらお口へ運びました。ハンバーグの時はお口を開けてくれましたが、ほうれん草サラダの時は開けてくれません。
私の声がどこまで伝わっていたかは定かではありませんが、おそらく声掛けの言葉(聴覚)や匂い(嗅覚)で、食べるかどうかを判断されていたのだと思います。
また、ご入居者の移動や送迎の際にも、介助する場面は多々あります。
その際もできるだけご本人のペースに合わせ、「段差がありますよ」「シートベルトを締めますね」など、一つひとつの動作ごとに声を掛けるようにしています。
以前、急いでいたこともあり、お声掛けをせずにシートベルトを締めようとしたところ、ご入居者が「ビクッ」と驚かれたことがありました。
その時、本当に申し訳ない気持ちになったことを今でも覚えています。
当たり前のことかもしれませんが、「声掛け」がどれほど重要かを痛感した出来事でした。
声掛けを「する・しない」が重要なのは言うまでもありませんが、その内容も大切です。
「優しい」「事務的」「ぶっきらぼう」など、敬語やタメ口といった言葉そのものだけでなく、声のトーンや醸し出す雰囲気によっても、相手に与える印象は大きく変わります。
自分自身やスタッフのケアが、単なる作業ではなく「ひとつひとつの行動 +やさしい声掛け」になっているか。それを常に振り返り、確認していきたいと考えています。
小さな意識的行動と優しい声掛けが、大きな安心へと繋がると信じて、これからも日々のケアに励んでまいります。
ご入居を検討されている方は、ぜひアライブ代々木大山町の見学にお越しください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。




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