2026年7月17日
皆様、こんにちは。
アライブ世田谷下馬 ホーム長の柴田です。
盛夏の訪れを感じる頃となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日、今年度の運営懇談会を開催し、多くのご家族の皆様にご参加いただきました。
運営懇談会は、一年間の実績や運営状況をご報告する場ではありますが、私にとってはそれ以上に「私たちがどんな想いでホームを運営しているのか」を、ご家族へ直接お伝えできる大切な時間でもあります。
今年も、会の始まりはフォトスライドショーから。
120枚の写真には、お一人おひとりの大切な日常が詰まっていました。
ご家族と過ごす温かい時間。
スタッフとの何気ない会話。
外出先で見せてくださった満面の笑顔。
写真を選びながら、私は改めて強く思いました。
「ここに来てよかった」
その一言につながる毎日をお届けすることこそが、私たちの仕事なのだと。
今回の運営懇談会では、転倒対策や送迎のこと、現金管理やカスタマーハラスメントなど、ご理解やご協力をお願いしたい内容について率直にお話しさせていただきました。
その中で、転倒対策について、私からは次のような想いをお伝えしました。
「活動の先には、どうしても転倒のリスクが伴います。だからといって、安全だけを最優先し、その方らしい暮らしを小さく狭めてしまいたくはありません。自由と尊厳、そして安全。この三つを大切にしながら、日々の基本ケアを丁寧に積み重ねていきたいと思っています」
もしかしたら、お願いばかりだったと感じられた方もいらっしゃったかもしれません。
しかし、ご本人の暮らしをより豊かにするために、私たちがどのような考え方や判断軸を大切にしているのか、その背景にある想いまで知っていただきたいという一心でのことでした。
ホームは、介護や看護を提供する場所であると同時、ご本人が毎日を過ごされる「生活の場」です。
だからこそ、その暮らしは私たちスタッフだけでは創れません。
また、ご家族だけでも支えきれるものではありません。
ご本人、ご家族、スタッフ。
それぞれが役割を持ち寄り、「一緒にこの暮らしを育てていきましょう」と歩んでいく。
私は、それがホームなのだと思っています。
だからこそ、時には私たちのお願いや考えを率直にお伝えします。
そして、ご家族のお考えも率直に聞かせていただいています。
その積み重ねが、お互いの深い信頼につながり、ご本人にとってのより良い暮らしにつながっていくと信じています。
会の後半は、茶話会を行いました。
スタッフも各テーブルに入り、ご家族との会話を楽しんでいました。
私が会場を見回りながら、床のパソコンコードを片付けていた時のことです。危うく足を引っ掛けて転びそうになってしまいました。
すると、近くのテーブルから、
「見逃さなかったわよ。転倒発見!」
そんな声が飛び、会場がドッと笑いに包まれました。私も思わず、
「そうなんです。転倒はゼロにはできないからこそ、横着をしてはいけないと身をもって分かりました」
とお返しすると、その場は和やかな空気に包まれました。
「参加できて本当によかったです」
「とても有意義な時間でした」
「フォトスライド、いつも楽しみにしています」
といった、温かいお言葉をたくさん掛けていただきました。
私たちとご入居者・ご家族との出会いは、多くの場合、ご自宅での介護や看護が難しくなった、その「境界線」から始まります。
だからこそ、ホームへご入居された後も、ご本人の人生を真ん中に置き、ご家族と私たちが同じ方向を向きながら、新しい暮らしを共に育てていきたい。
運営懇談会は、私たちが一方的にご説明をする場ではありません。
ご家族と同じ方向を向き、ホームの介護・看護に対する考え方、そして「ご本人にとって何が一番良いのか」を一緒に確かめ合う時間です。
そんな時間を、これからも一つひとつ大切に積み重ねていきたいと思います。
これからも、ご本人、ご家族、スタッフが共に支え合いながら、
「ここに来てよかった」
と心から思っていただけるホームを、皆様と一緒に育ててまいります。




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