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週1日は、おうち

2026年4月1日 

アライブ世田谷下馬のホーム長、柴田です。

ある女性のご入居者、S様の病院送迎をしていた車中で、S様からこんな質問を受けました。

「うちみたいに、毎週自宅へ外出する方は多いですか?」

「S様のように毎週という方は、なかなかいらっしゃらないですね」
と私はお答えしました。

ショートステイを経て、ご家族も悩まれた末にご入居されたS様。
「母にとっての家は、やはり自宅」
「自宅のこと、家族のことを忘れて、寂しい気持ちにはさせたくない」

その想いから、毎週日曜日はホームの支援で行きつけの美容室へお送りしています。

美容室の後は、ご家族の支援でご自宅へ。
ご昼食をとられた後、長く過ごされたお住まいで庭を眺めたり、お昼寝をされたりと、穏やかな時間を過ごされているそうです。

車中では、先日、旦那様が入院されホームに来られなかった時のお話にもなりました。

「ショートステイの時は思い切れなかったけれど、おかげさまでホーム生活にも慣れて、自分の治療に専念できました。本当にありがたいことです」

そうお話しされるS様に、私からも

「そう言っていただけると光栄です。S様も寂しいお気持ちはあったと思いますが、ご退院されて本当に良かったですね」とお伝えしました。

するとS様から、
「私もあちこち痛くて大変だけど、あなたも無理しないでね」と。

その後も、ご自宅のお花や植木の見頃など、穏やかな話題が車中に広がっていきました。
こうした外出を支える中で、私たちはご自宅での過ごし方についても関わらせていただいています。

階段の昇り降りの動作や、トイレでの立ち座り、移動の動線など、ご自宅の環境に合わせた介助や支援の方法を、ホームの職員からご家族へお伝えしています。

ホームに入居することは、自宅とのつながりを断つことではありません。
その方らしい暮らしを続けていくために、自宅とホームを行き来することも、一つの「かたち」だと考えています。

病院に到着する頃、娘様が最初に尋ねてくださった問いに、あらためてこうお伝えしました。

「S様のように、毎週おうちに行き来される方は多くはありません。けれど、私にとっては理想の支援の形です。これからも一緒に続けていきましょう」

「S様、着きましたよ」
「ママ着いたよ。お話ししていたから早かったわよね」

その日も、変わらないやり取りの中で、笑顔で通院に送り出すことができました。

施設での生活と、ご自宅での時間。
どちらか一方ではなく、その両方をつないでいくこと。

それは、私たちが大切にしたい「交流」のかたちです。

ご入居されたからといって、ご自宅とのご縁が途切れるわけではありません。
むしろ、その方にとっての「居場所」や「大切な時間」を、どう支え続けるかが問われるのだと思います。

「街一番の介護屋」として。ホームの中だけで完結しない支援を、これからも丁寧に続けていきます。

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