2026年4月16日
新たな季節、4月。新年度を迎え、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ホームでは近隣の桜を愛でながら、春の心地よさを感じる日々を過ごしています。
節目となるこの時期、私はスタッフ一人ひとりと面談を行い、昨年の振り返りと今年度の目標を確かめ合っています。
面談では、アライブが成長の軸としている「知恵・情愛・意志」の評価項目に照らした自己評価に加え、ホームやチームへの貢献、そして介護・看護・福祉を志した「原点」と現在の自分、そしてこれからの自分との対話を大切にしています。
個々人の成長や変化に焦点を当てて対話を重ねる中で、さまざまな言葉が生まれてきました。
「入社時はホームにとって『良い風』になることを目指していましたが、今年は『良い風を起こす存在』になりたいと思っています」
「これまでは自分が『エース』でありたいと思っていましたが、3年後は『コーチ』でありたいと視点が変わってきました」
「看護師を志した時から看取りと緩和ケアを軸にしてきました。自分なりに実践を継続できていると感じています」
「スタッフ全員がケアのエピソードを語れるよう、ミーティングの機会を増やしていきたいです」
こうした前向きな自己認識がある一方で、自身の課題に真摯に向き合う言葉も多く聞かれます。
「教える機会は増えたが、自分自身の学びが深まっていない。まだ足りないと感じています」
「大事な場面で、他職種をうまく巻き込めていない」
「自分の目指す姿とアライブの未来が重なっているのか、ふと悩むことがあります」
「周囲の問いに応えることはできるが、自ら問いを立てられていない。受け身になっているのではないかと感じています」
こうした率直な言葉に触れるたび、スタッフ一人ひとりが真剣に自分自身と向き合いながら、この仕事に取り組んでいることを実感します。
ある若手スタッフのAさんとは、脊髄損傷のあるH様の介護を通して振り返りを行いました。
H様は気管切開をされており、介護負担も大きい方です。Aスタッフはリハビリスタッフの指導を受けながら、起き上がりや車椅子への移乗を一人で行えるようになり、自身の成長を実感していました。
一方で、一年前のご入居当初を振り返ると、気管切開のある方への対応に慣れたスタッフは少なく、未経験ゆえに職種間の連携も不安定でした。
場当たり的な対応になってしまった場面や、スタッフ間の温度差が表面化したこともあり、正直なところH様やご家族にご迷惑をおかけしてしまったこともありました。
しかし今では、チーム内で「H様の遠方外出」の話題が上がるまでになっています。
Aさんの成長実感は、そのままホーム全体の進展とも重なっています。
こうした成功体験を大切にしながらも、冷静に見返すと「もっと早くこの地点に辿り着けたのではないか」という反省もあります。
62室という規模の中で、多職種が関わり合いながらご入居者を支えること。
その「総合力」を発揮することこそが、私たちの価値です。
瞬間的な推進力に頼るのではなく、全体を押し上げる力と、再現性のある「型」。
それらを整えていくことが、ホームのさらなる成長には不可欠だと感じています。
ご入居者の息遣いや表情、人生の目標に向き合う私たちだからこそ、互いがどんな想いで介護・看護に取り組んでいるのかを、より深く確かめ合う必要があります。
そのための場を増やし、日常の中に根付かせていくこと。それが今年の私の目標です。
「皆で創る」
2026年度のアライブ世田谷下馬
「型」をつくり、「時間」をつくり、「価値」をつくり続ける。
全スタッフが、介護・看護・福祉の従事者から「表現者」へと歩みを進めていく一年にしていきます。




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