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看取り介護の実践

2026年4月16日 

こんにちは。アライブ品川大井の坂爪です。
先日の出来事をお伝えします。

早朝、ホーム長の携帯電話が鳴りました。

「ホーム長、○○様が呼吸停止されました。ただいま訪問診療医と後見人様へ連絡を終えたところです。」

職員は落ち着いており、状況を的確に伝えるその声からは、最期までその方にしっかり寄り添おうとする様子が感じられました。

○○様がご入居されたのは、昨年の7月のことでした。

それまではご自宅で独り暮らしをされていましたが、体調が悪化。近隣の方々や後見人様の協力で入院されましたが、重度の心不全と診断されました。

ご本人が積極的な治療を望まれなかったことから、「看取り介護」を行えるホームとして、アライブ品川大井を選んでくださったのです。

ご入居に際し、後見人様からは「余命一ヶ月と宣告されているため、最期は安心できる環境で過ごさせてあげたい」というご意向を伺っていました。

一方で、ご本人のお気持ちは「元気で過ごしたい。トイレに行けるようになりたい」という、生に対して非常に前向きなものでした。

私たち職員は、ご本人の前向きなご意向を尊重し、日々のケアにあたってきました。

ご入居当時は、心不全の影響で両下肢の浮腫(むくみ)や傷がひどく、厳しい状態にありました。
しかし、訪問診療医による適切な医学管理、看護師による献身的な処置、そして介護職による細やかな生活サポートが、良い方向へと重なり合ったのでしょう。

足の状態は日に日に改善し、表情は見違えるほど明るく、会話も増えていきました。面会に来られた後見人様も、その変化に驚かれていたほどです。

ご入居当初から強く希望されていたのが「トイレに行きたい」ということでした。

おむつを着用してのご入居でしたが、私たちはすぐにご本人のペースに合わせてトイレへご案内しました。その時の、安心されたご本人の表情は、今でも鮮明に覚えています。

「余命1ヶ月」と宣告されてのご入居でしたが、翌年3月の誕生日には最高の笑顔を見せてくださいました。約9カ月ホームで過ごされました。

4月には近所の公園へお花見に出かけ、穏やかな春のひとときを楽しまれました。

そしてお別れの朝。
ホームへ駆けつけ、拝顔したご本人のお顔は、驚くほど安らかで穏やかなものでした。

亡くなる前日まで、ご本人の強いご希望であったトイレへのご案内を継続し、昔話を楽しみ、たくさんの感謝の言葉をいただきました。

看取り介護のあり方に、決まった正解はありません。毎回悩み、自問自答の連続です。

その方のご様子や「その方らしさ」を深く知らなければ、成し得ないものだと痛感します。

今回は、職員全員がご本人の思いに寄り添い、関われたこと。それが、この穏やかなお看取りにつながったのだと信じています。

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