2026年4月30日
皆様こんにちは。アライブ武蔵野御殿山のホーム長の和田です。
花の季節も過ぎ、新緑が心地よい頃となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は、ご入居者自身が掲げられた『目標』に向かい、職員とともに歩み始めた事例をご紹介いたします。
いつも穏やかで、柔らかな雰囲気をお持ちのA様。
「今日、あの人誕生日なんだよね。一言、お祝いしなきゃ」
「あの人が困っているから、何とかしてあげてくれる?」
このように、周囲のご入居者への細やかな気配りを欠かさず、常に周りに目を向けていらっしゃいます。
そのお姿から、私たち職員も日々多くの学びをいただいております。
しかし、そんなA様が体調を崩され、数日間ほぼベッド上で過ごされる状況となりました。
それまでお一人で歩かれていたにもかかわらず、短期間で歩行が困難となり、足腰も不安定に。
さらに転倒を繰り返されるようになり、心配な状態が続きました。
ある日、職員が居室を訪ね、お声掛けをした際のやり取りです。
職員「ご体調はいかがですか?」
A様「もう駄目だよ。だって足もフラフラだし」
職員「以前のように過ごせるよう、頑張りましょう」
A様「頑張るって……どうして?」
職員「・・・。」
言葉に詰まった職員は、A様のこれまでのお話を伺うことにしました。
職員「A様の昔の思い出を聞かせていただけますか?思い出の場所や、お好きな食べ物はありますか?」
A様「うーん・・。僕は肉が好きなんだよ。Bってお店があってね。よく行ってたんだ。また行きたいな」
その言葉を受け、職員はこう提案しました。
職員「それを目標にしませんか。Bに行くために、一緒に頑張りましょう」
A様「でも無理だよ。だってこんな足になってしまったし」
職員「毎日、お付き合いします。A様の目標達成が私達の喜びですから」
⸻
『痛い思いをしてほしくない』『元気なA様に戻っていただきたい』
そんな職員の強い想いと、A様の目標達成に向けた歩みが始まりました。
歩行ロボットを用いた訓練や、スクワット、ストレッチを継続的に実施。
当初は気が進まないご様子も見られましたが、その都度『目標』を伝えることで、次第に前向きに取り組まれるようになりました。
その結果、転倒は減少し、歩行状態も以前に近いレベルまで回復。
表情にも明るさが戻ってこられました。
そして、改めてお尋ねすると——
職員「A様の目標は何でしょうか?」
A様「Bに行くことだよ。だって約束したでしょ」
⸻
ただ頑張るだけでは何事も続かない。
目標があってこそ、そこに向かうために行動に移すことが出来るということ。
A様は、そのことを改めて私たちに教えてくださいました。
これからもA様の目標達成に向けて寄り添い続けるとともに、
『ひとりを思う、そのために』の実現に向け、歩みを進めてまいります。




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