2026年5月21日
皆様こんにちは。
平素より格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
アライブ浜田山 ホーム長の稲田です。
前回のブログでは、今年度の方針として、
自立支援ケア(食事・水分・排泄・運動・睡眠・減薬)についてお話しさせていただきました。
今回は、その中でも特に大切な「水分」についてお話しいたします。
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~水分の大切さ~
5月に入り、気温の高い日が増えてまいりました。
この時期、特に気を付けたいのが「脱水」です。
ご自宅で介護をされているご家族の中にも、水分不足を心配されている方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
高齢者は、成人や子どもと比べて体内の水分量が少なく、脱水状態になりやすいと言われています。
そのため、水分摂取は脱水予防だけでなく、健康な身体を維持するうえでも非常に重要です。
さらに近年では、水分不足が脳の働きにも大きく影響を与えることが分かってきています。
例えば、夜間に何度も目が覚めてしまう、落ち着かず歩き回ってしまう、せん妄状態になるなど、いわゆる“問題行動”と呼ばれる症状が、水分摂取によって改善されるケースもあります。
認知症の方の中には、前頭葉の働きが低下している方が多くいらっしゃいます。
前頭葉は、人としての行動や感情のコントロール、社会性を保つ役割を担っている大切な部分です。
脱水状態になることで脳の働きはさらに低下し、結果として不安感や混乱が強く現れてしまうことがあります。
だからこそ、身体の健康だけでなく、脳の働きを保つためにも、日頃から十分な水分を摂っていただくことが大切だと考えております。
しかし実際には、
「そんなにたくさん飲めない・・・」
「トイレが近くなるから控えたい・・・」
というお気持ちから、水分摂取が十分でない方も少なくありません。
大切なのは、“無理なく習慣化すること” です。
アライブ浜田山では、食事の時間だけでなく、起床時・10時・15時・就寝前など、こまめに水分を摂っていただく取り組みを行っております。
また、体操の前後に一杯ずつお飲みいただくなど、「身体を動かしたら水分を摂る」という流れを作ることで、自然に水分量を増やせるよう工夫しております。
昨年度には、夜間に何度もナースコールを押され、不安なお気持ちを訴えられていたご入居者がいらっしゃいました。
その方に対し、水分摂取量を増やす取り組みを行い、特にお好きだったハーブティーを就寝前に飲むことを習慣化していただいたところ、日中の覚醒時間が増え、夜間も穏やかに眠られる日が増えていきました。
また、これまで脱水やせん妄による興奮状態の方に対しては、「まずは傾聴する」という対応が中心でしたが、現在では、
「温かいお茶をお持ちしましょうか?」
といったように、“まず脱水を疑う”という視点を持ったケアへと変化しています。
私自身、以前他社で介護現場に携わっていた頃は、「水分=脱水予防」という認識が中心であり、脳への影響やBPSD改善につながるという発想はありませんでした。
アライブで学び、実践を重ねる中で、水分ケアの重要性を改めて実感しております。
これからも、ご入居者にとって大切な“水分”を、いかに無理なく摂っていただけるかを日々考えながら、ホーム運営に努めてまいります。
また、ご自宅での介護にお困りの方におかれましては、これからさらに暑さが増してまいります。
水分摂取を習慣化するきっかけとして、ぜひショートステイのご利用もご検討いただければ幸いです。
今年度は、「自立支援ケア」をより分かりやすく言語化し、皆様へお伝えしていく一年にしてまいります。
今後とも変わらぬご支援とご理解を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。




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