2026年9月17日
アライブかながわ ホーム長の佐藤です。
朝夕の風に秋らしさを感じる頃となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
日毎に過ごしやすくなってまいりましたが、どうぞお体を大切になさってください。
アライブかながわでは、食事、排泄、入浴、移動、着替え、家事などの日常生活動作(ADL・IADL)そのものをリハビリの場として捉えた「生活リハビリ」を中心に進めております。
特別な運動プログラムや訓練室での機能訓練とは異なり、日々のケアの中でご本人が「できること」を大きな負担なく継続して行える点が特徴です。
日々の生活の中で無理なく続けることで、筋力や体力、認知機能の低下を防ぎ、生活の質の向上につながっていきます。
先日、ご入居者のA様について職員間で話し合う機会がありました。
A様は入院前、自立歩行で自由にホーム内を歩いて過ごされていましたが、入院期間中はベッド上での排泄や車いす移動が続き、歩く機会がすっかりなくなってしまいました。
しかし私たちは、
「以前のようにまた歩いていただきたい」
「歩けるお力があるうちは、その力を発揮できる場面を日常の中につくりたい」と考えました。
そこで、無理のない範囲として、トイレまでの往復(約20メートル)の歩行を1日2〜4回、生活の中に取り入れることにいたしました。
はじめは介護士2人が両脇を支え、頼るようにして一歩一歩進んでいたA様でしたが、繰り返すうちに歩幅が安定し、足取りにも力強さが戻ってこられました。
専門書などでも「歩ける=転倒リスクが高まる」と指摘されています。
しかし、リスクがあるからといって歩行を諦めるのではなく、日々の様子を細かく観察しながら、必要な見守りや介助の量を見極めていくことが大切だと私たちは考えています。
食事量や体重、歩行時のご様子といった小さな変化にいち早く気づき、職員間で共有すること。
その積み重ねこそが、安全に「歩く力」を支える土台となります。
歩行や移動の自立度が高まることは、単なる身体機能の向上にとどまりません。
「どこかへ行ってみようかな」
「何かをしようかな」と、
ご本人が自らの意思で行動する機会が増え、それが生活全体への意欲や活力へとつながっていきます。
「自分でできた」という実感は、何よりの自信となり、その人らしい毎日を支える大きな力になります。
これからもアライブかながわは、ご入居者様お一人おひとりの「歩く力」「生きる力」を信じ、専門的な視点を取り入れながら、日々のケアの中に小さな一歩を重ねてまいります。
季節の変わり目となりますが、ご入居者が毎日を笑顔でお過ごしいただけるよう、職員一同、心を込めて支援してまいります。




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