2026年10月10日
アライブかながわのホーム長の佐藤です。
夏の暑さから一転して、涼しさを味わう今日この頃となりましたが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
寒露の折から、くれぐれもお身体にはご留意なさっていただければと思います。
今回は、前回に続き、ホームでの生活リハビリの取り組みについて話しをさせていただきます。
生活リハビリは、歩行だけに限りません。食事の場面でも、私たちは工夫を重ねています。
■ 歩行器で館内を歩いていたA様が、車いす生活に
あるご入居者様のお話です。
その女性は、もともと歩行器を使って館内を自由に歩き、ご自分のペースで暮らしていらっしゃいました。
ところがある日、自室のドア前で転倒し、骨折を伴う大きなお怪我をされてしまいます。
約4ヶ月に及ぶリハビリ入院を経て戻ってこられたときには、4ヶ月前まで自由に歩いていた方が、車いすでの生活になっていました。
■ 「起きて過ごす時間」を少しずつ増やす
退院当初は、ベッド上でのおむつ交換が中心でした。
そこで私たちは、車いすで起きて過ごす時間を1日の中で少しずつ増やしていきました。
次に挑戦したのが、1日1回のトイレでの座位排泄です。
やがてご本人も尿意・便意をお伝えくださるようになり、1日2~3回、座って排泄できるまでになりました。
立つ場面でも変化がありました。はじめはスタッフにしがみつくようにして立っていた方が、手すりをつかまって立てるようになり、少しずつ足に力が入るようになっていったのです。
■ 次のチャレンジは、食事のときの座り変え
次に取り組んだのが、車いすから椅子へ座り変えることです。
はじめは2人体制で、1人が立位の介助を、もう1人が車いすと椅子の入れ替えを担当していました。
それが次第に、スタッフ1人の介助で座り変えができるまでになったのです。
車いすの上では、足の裏全体が床につかず、姿勢が不安定になりがちでした。
ところが椅子に座ると、足の裏がしっかり床につき、姿勢も見違えるように良くなりました。
足の裏を床につけた姿勢は、それだけで立派なトレーニングになります。
食事という毎日の習慣が、そのまま立つ・座るの練習の場になっていました。
さらに嬉しい変化もありました。
入院中に減ってしまった体重が、しっかり食事をとれるようになるにつれて、少しずつ戻ってきたのです。
姿勢が整うことは、食べやすさにもつながっているのだと実感しています。
■ 日常のなかに、小さな一歩を
私たちが大切にしているのは、特別な訓練の時間を設けることではなく、「立つ」「座る」という当たり前の動作を、暮らしの一コマ一コマに丁寧に織り込んでいくことです。
食卓に着くまでのわずかな移動、椅子への座り変え。
そうした日常の積み重ねこそが、生活リハビリの本質だと私たちは考えています。
これからも私たちアライブかながわは、ご入居者様お一人おひとりの「できる力」「生きる力」を信じ、専門的な視点も取り入れながら、日々のケアの中に小さな一歩を重ねてまいります。
朝夕の涼しさが増すこの季節、ご入居者様が笑顔で過ごせる毎日を、職員一同、心を込めて支えてまいります。
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ホームで大切にしていること、ご入居者とのエピソードなど、ブログとは異なる角度からアライブのストーリーをお届けしています。




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